秋田公立美術大学が主催する「AKIBI plus」最終年度の展覧会は、昨年度開催された『ちょこっとまなぐさ、何か入ったみたい。』展への応答となりました。
「過去を未来に伝える役割を果たすモノとは、いわゆる “文化財” だけなのだろうか。」
このような問いから始まったプログラムでは、明治〜昭和期の五城目町に暮らした農夫が残した「落書き」(=自分の子や孫たちが、かつての暮らしを楽しく振り返り、和やかに暮らし続けるために、絵と文章で書き留めた膨大な記録*)と出会い、それを未来に向けた表現の「カケラ」と見なしました。
本展タイトルは、「その時、目に入った〈何か〉とは、毎日の暮らしから生まれた表現の『カケラ』だった」という意味です。展示スペースの壁面や家具をすべて白い紙で覆い、まるで自由帳のように、観る人が気づきや感じたことを絵や文字で表現できる空間にしました。
「ど思ったば、カケラだった」展
会期:
2018年1月11日(木) ~ 1月28日(日)
展覧会 HP:
https://www.akibi.ac.jp/akibi-plus2017/page/gojyome2017/
yukariRo HP:
https://yukariro.jimdofree.com/
yukariRo編集部による関連記事:
https://yukariro.jimdofree.com/2017-akibiplus/
* 畠山鶴松著『村の落書き~鶴松翁の絵つづり雑記帳~』無明舎出版 (1984/6/1)