五城目のことばの展覧会
ちょこっとまなぐさ、
何かはいったみたい

ARTとSOCIALの交差点
五城目町の日常を写真家や考古学者など尖ったよそ者の眼で見てみた。夜の野性の森、失われた集落跡地、豊穣を願う大根絵馬と朝市に恵みをもたらす市神様。表向きは生活市と語られる朝市を遊郭と酒の娯楽から捉える。地域の学校が担っていた役割を探るなど。町の人が見ているものと、よそ者が見ているものは違う。尖ったよそ者の見方を取り込むと、見えていなかった町が見えてくる。
よそ者の講演を聞くだけでなく、内川、大川、馬場目、町内のあらゆる場所で聞き書きを繰り返した。ハーモニカを吹きながら歩いてくるおじさん、家を壊して片付けている人。明るく話し掛けてくれる人もいれば、疑ってかかり聞く耳を持たない人がいたり。新聞やテレビで伝える情報から捉える町と、聞き書きして人を通して見えてくる町は彩りが全く違う。それぐらい、五城目町はとっても広い。今回の展示は町で出会った人々の言葉。五城目の日常にあるものだけ。当たり前すぎて代わり映えしないのに、なぜか新鮮に見える町の姿がある。もし展示を見てワクワクしたなら、あなたの目にきっと何かが入ったはず。(柳澤 龍)


*本展は、AKIBI plus 五城目エリアで行われた全4回のフィールドワークの活動報告と、その体験(ART)と、町の未来(SOCIAL)を結びつける企画展です。
[日時]
2016121 日(木) 〜 11 日(日)
*月〜水は休み
午前10時〜午後7時 入場無料


[トークイベント]
オープニング・トーク ‥‥‥‥‥‥
12月2日(金) 午後6時〜7時
ゲスト   藤 浩志
モデレータ 柳澤 龍(シェアビレッジ御庭番)
      
小熊隆博(ギャラリーものかたり代表)

ギャラリー・トーク ‥‥‥‥‥‥‥
12月4日(日) 午後2時〜4時
ゲスト   北原和規
モデレータ 柳澤 龍、 小熊隆博

AKIBI plus・トーク ‥‥‥‥‥‥‥‥
12月4日(日) 午後4時〜6時
ゲスト   岩井成昭、
      
AKIBI plus 芸術創出拠点の各地域から1名
モデレータ 柳澤 龍

[トークゲスト略歴]
藤 浩志 ふじ ひろし
1960年鹿児島生まれ。美術家/十和田市現代美術館元館長。 秋田公立美術大学教授。地域社会を舞台とした表現活動を志向し京都情報社を設立。京都市内中心市街地や鴨川などを使った「アートネットワーク'83」の企画以来全国のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる。同大学院修了後青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立。各地で地域資源・適正技術・協力関係を活かしたデモンストレーションを実践。
http://geco.jp

北原和規 きたはら かずき
1981年大阪生まれ。2012年UMMM/KIWI設立。ブックデザイン・グラフィック・ファッション・空間・ディレクションなど領域を横断し活動する。近年では様々な現代アート・エキシビションの企画・宣伝美術などを担う他、秋田・五城目、店「ものかたり」を中心とする地域創生・表現に参画。2016年、東京・北品川にプレオープン(本オープンは2017年)した、Shop,Space,Gallery「green by」にディレクターとして参加。2015年KIWI BOOK刊行。 超京都実行委員。京都造形芸術大学非常勤講師。
http://www.ummm.jp

岩井成昭 いわい しげあき
1962年東京生まれ。1990年より音声やノイズなどを収集し、ギャラリー空間に再構成したサウンド・インスタレーションを連続して発表する。90年代後半からは人と社会の関係性にテーマを求め、主に欧州・豪州・日本における多文化状況の調査を通して、ビデオや音声による作品を制作。近年では、以前からの手法に加えて、インスタレーション・テキスト・パフォーマンスなど、使用メディアや作品形態の幅をさらに広げると共に、世界各地の都市や地方に滞在し、地域のコミュニテイや伝統を現代の文脈の中で再構築する試みを続けている。2013年より、秋田公立美術大学教授。
http://iwaishigeaki.com
[モデレーター略歴]
柳澤 龍 やなぎさわ りゅう
1986年生まれ、東京都出身。東京大学大学院修了。株式会社GaiaXを経て秋田県五城目町へ2014年春に移住し地域おこし協力隊に着任。村の概念をひっくり返すシェアビレッジプロジェクトの立ち上げに参画。public(公共)とcivic(市民)をテーマに街を身近にするプロジェクトや学びのコミュニティの構築を実践中。


小熊隆博 おぐま たかひろ
1982年五城目町生まれ。京都造形芸術大学大学院修了後、「ベネッセアートサイト直島」(香川)に勤務。2015 年秋田県五城目町「地域おこし協力隊」に着任、2016 年合同会社みちひらきを設立。同年4月、ギャラリー「ものかたり」を開設する。展示される“もの” と向き合い、その価値を人でなく“もの” 自体が語り始める場として、展覧会、ワークショップ、レクチャー等を開催するほか、書籍、アーティストグッズ、地元職人によるオーダー商品等を取り扱っている。
http://www.mono-katari.jp
[会場]

秋田県南秋田郡五城目町字上町39 → Google map
tel.018-802-0089 http://www.mono-katari.jp

飛行機=秋田空港より秋田自動車道経由にて約50分
鉄道=JR奥羽本線「八郎潟駅」よりタクシーにて約15分
車=秋田自動車道「五城目八郎潟IC」から県道15号線経由にて約10分
バス=秋田駅西口より五城目線にて約75分「五城目バスターミナル」下車徒歩約5分
[ちょこっとまなぐさ編集部]

柳澤 龍(シェアビレッジ御庭番)
小熊隆博(ギャラリーものかたり代表)

秋田公立美術大学
虻川彩花(4年生)  長内裕子(3年生)
小山内まり(2年生) 荻谷有花(4年生)
工藤夏鈴(1年生)  平石かなた(4年生)
真坂 歩(3年生)   宮本しおり(1年生)
山本はるひ(3年生) 渡邉幸穂(4年生)

京都造形芸術大学
村木勇斗(3年生)

Special supporters
山本太郎(秋田公立美術大学 准教授)
尾花賢一(秋田公立美術大学 助手)
福永竜也(秋田公立美術大学 助手)

Column
三谷 葵(ユカリロ)

Photograph
高橋 希(ユカリロ)
柳澤美弥

Art Direction
UMMM
AKIBI plus とは、秋田公立美術大学に所属する教員が、県内4つの地域と連携して実施するアートマネジメント人材育成プログラムです。詳細は、HPをご覧下さい。 http://akibi-plus.jp