滞在期間:2022年6月8日ー 6月12日
彼らの取り組みは、獅子舞が生息(存在)していない土地にあえて赴くことで、空間的な余白や人の寛容性など、”そこで獅子舞が生息しうるか?”という視点(ユニットの主宰・稲村の言葉では「獅子舞生息可能性都市」)をもとに、その土地の暮らしを可視化することを目指しています。

ものかたりでの滞在期間中は、
・なまずパーティに参加
・獅子舞に関するリサーチ
・五城目朝市に出店体験
をへて、林業の盛んな五城目にちなみ、山から里に降りる神に
着想したオリジナルの獅子を制作。
五城目を象徴する森山から里に降り、新型コロナウィルスの影響で
市神の祭典が中止になった朝市で獅子舞を披露し、その後は町の
山奥部・馬場目川の源流付近で獅子を「葬儀」する、という
パフォーマンスを行いました。
ものかたりは調査先の提案および一部行程へのスタッフの同行、
制作スペースの提供によって滞在活動を支援しました。
◉「獅子の歯ブラシ」による滞在期間中のnote記事
『人口減少が進む林業の町・秋田県五城目、獅子舞にとって住みやすい町だった』
◉秋田公立美術大生主催のオンライン番組
「アイスが溶けてから。」取材動画はこちら▶️
◉「獅子の歯ブラシ」メンバー
稲村 行真 獅子マニア シン歴=人生
フォトグラファーやライターとして、民俗芸能の取材、研究、作品制作などを実施。日本全国300件以上の獅子舞を取材して記事を執筆している。中央大学法学部を卒業後、なぜか獅子舞の花の可愛らしさに魅せられ、石川県加賀市にて獅子舞の調査活動「KAGA SHISHIMAI project」(2019年〜現在)を始めた。その後は身体的に上地を繋ぎ記録する「東京~石川 500km徒歩」(2017、19年)などのプロジェクトも展開。2022年には秋田県秋田市から「獅子舞生息可能性都市」の活動を開始した。獅子舞のフィルターを通して都市を見ると言う視点から、全国各地を舞い歩いている。
工藤 結依 パフォーマー シシ歴=3ヶ月
秋田県出身。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業後、一年間同専攻の研究生として活動。 現在は東京藝術大学先端芸術表現科修士課程に在籍中。 幼少から自身の存在が在ることや命の存在に興味と疑問を持っている。自身の肉体や生体反応が 作品の一部として存在し、鑑賞者と干渉するパフォーマンスやインスタレーションを軸に制作活 動を継続中。身体内部へのフィールドワークと身体外部への探求を相互に行う活動を実践してい る。昨年は体温をテーマに個展「余熱 – ほとぼり -」を開催した。
船山 哲郎 美術家・博士 ( デザイン学 ) シシ歴=3 ヶ月
建築の設計やリサーチ手法をベースとしたインスタレーション作品の制作や、空間デザイン、 地域活性化事業への参加、学術論文の執筆など、活動は多岐に及ぶ。近年では、「新しい茶の湯 のためのスタディ」(2020 年~現在 ) と題して、伝統的な形式にとらわれない茶室や茶会のあり 方を模索するための実験的な活動を継続している。
3人の自己紹介獅子舞はこちら
◉獅子の歯ブラシSNSアカウント
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◉note記事
『獅子舞ユニット結成!都市の余白を探す、獅子舞生息可能性の視点とは?』