滞在期間:2022年9月10日ー9月14日
工藤結依
東京藝術大学大学院生
パフォーマンスやインスタレーションを軸に制作活動を続け、身体内部へのフィールドワークと身体外部への探求を相互に行う活動を実践している。

自分の手で自分の肌を触れたときに起こる反応は「触っている感触」と「触られている感触」であるが
この感覚は両立できずどちらかしか知覚できない。
触れ続けることで、肌とモノが馴染み境界線がどこか分からなくなる瞬間がある。
これは、温度が関係しているのだろうか。
体温で温められたものが自身と同じ温度感を持つことで身体は拡張される(かもしれない)
(工藤結依インスタグラムより)
上記の問いを出発点に、「皮膚」「感覚」「知覚」など身体表現における重要なキーワードへの洞察を深める調査活動がはじまった。たとえば、けやきの木・2匹並んで飛ぶアゲハ蝶・ポイ捨てされたアイスの殻など、土地で出会った表面(=皮膚)をサンプルとして観察し、撮影して記録した。
触感と温度と、表面(あらゆる皮膚)の観察で先行のレジデンスは締めくくられた。