日々の暮らしで、当たり前に使う「家電」。決まった役割に、何の疑う余地も持たない道具たちが、それぞれの ”用” や ”持ち場” から自由になると、何を語り出すのでしょうか。
ブラウン管テレビ、扇風機、短波ラジオなどをDJマシンやシンセサイザーなどと組み合わせて、数々のオリジナル楽器を創造し、さまざまな人が共創することで徐々にオーケストラを形づくっていく、和田永さんが発案、実行中の「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」。
電波に反応し、異なる音階を生み出すシマシマTシャツを身に着けたり、持ち寄ったリモコンでブラウン管テレビの音を鳴らしたり、身体を動かして「電波の音」を発してみる体験型プログラムが「こども芸術の村」の協力を得て、東北地方在住の子どもたち向けに開催されました。
当日参加者は、演奏を心底楽しんでいる和田さんにどんどんと巻き込まれながら、一人ひとりが全身で音を鳴らし、響き渡る音を周囲の人と共有している間に、ひとつの作品が出来上がっているという不思議な経験をしていました。
それは、子どもも大人も、友だちも、初めて会う人も、誰もが表現者とあり、自然と共創が生まれるアート空間でした。
和田永 エレクトロニコス・ファンタスティコス! in 秋田「シマシマを着て電波で合奏しよう!
会期:
2016年5月5日(木)
エレクトロニコス・ファンタスティコス! HP:
https://www.electronicosfantasticos.com/